関東20仁王尊霊場の発表です。(千葉18、19、20)

関東20仁王尊霊場はいよいよ結願(けちがん)、ゴールの地・千葉県に突入です。

100仁王のエントリー最多の21組からの選出だったので、正直いって一番難航しました。
上位2組の萬満寺と大多喜仁王はすんなりと決まったものの、
それ以下の得票が団子状態。票がバラけました。

それから千葉県は独自の仁王信仰が栄えた県で、仁王さんをお寺のメインとして祀る(もちろん本尊としてではありませんが)ところも多いので、どれも外せない(笑)、これは困ったもんだと。

苦肉の策で上位3位までをレギュラー霊場として得票数に従って選出、残り3組を「実物に会っていただきたい仁王さん」としてある程度票数を加味した上で特別霊場として選出しました。

本当なら千葉だけで上総・下総20仁王霊場を作っても良いくらいなのですが、とりあえず関東全体ではこれでお許しくださいませ。

第18番霊場は股くぐりでお馴染みの重要文化財、松戸の萬満寺の仁王さん。24票獲得。
画像

もはや説明不要なくらい有名な仁王さんです。文句なしの霊場入り。
股くぐりは春・秋の大祭とお正月に開催されます。いつも仕事とバッティングしていけなかったのですが、
写真展開催のギリギリに股くぐりに行くことができ、この票数をもらってとても嬉しいです。


特別霊場として芝山町の芝山仁王尊。
画像

須弥壇の中にいらっしゃるのでなにしろ写真が1アングルからしか撮れず、その魅力の数%も伝えきれなかったのがなんとも悔しいのですが、千葉県一というよりおそらく関東一霊験あらたかな仁王さんです。
盗難除け、火災除けのご利益があるとのことで、かつては成田不動と人気を二分したといいます。
ここはこだわりで外せません。
是非近くにお寄りの際は大きな仁王門(というよりお堂)の中に上がってその霊力を浴びてみて下さい。


特別霊場ふたつめは市原市の橘禅寺の鎌倉仁王さん。票も17票獲得しています。
画像

前住職が彫刻家でもあったそうで、屋外に祀られていたものをこれではいかんと収蔵庫を建て安置したそうです。
現在は無住のお寺となり、市の教育委員会に問い合わせをすると拝観が出来ます。
松材の寄木で彫られたこの仁王さんは木目のひとつひとつが計算されていて瞳まで木目を使って表現されています。
両手はどうも彫刻家の前住職の後補のようですがこの方の腕もたいしたものです。
実際に会うとやはりその迫力のある造形に言葉を失うことでしょう。


特別霊場みっつめはいすみ市の法興(ほっこう)寺の鎌倉仁王さん。
画像

鎌倉仁王を気軽に間近で見たい人はこちらを。
この仁王さんの見所は吽形さんの腹部、ボクが金剛筋・仁王筋と呼んでいるあの独特の丸いボツボツ。
その金剛筋にくっきりと浮かぶ木目はやっぱり実物で見てもらいたいです。


レギュラーの霊場も残すところあと2ヵ所。
第19番霊場は大多喜町の外れにある仁王門の命名・大多喜仁王。
画像

地元の方々によって大切に守られている仁王さんが、並居る強豪を抑え、なんと千葉でトップの25票を獲得です。
江戸初期の造立と思われるこの仁王さんの特徴はなんといってもその立体のヒゲ。
これは他では見たことのない表現です。
平成の補修で綺麗に蘇っている像ですが、その前の姿も見ておきたかったです。


さて第20番、ゴールの霊場は・・・

ジャジャン!
千葉県南端・館山の那古観音の仁王さんです。パチパチパチ♪
画像

坂東33観音でも33番で結願のお寺ですが、なんと仁王霊場においても結願のお寺に選ばれました。
18票獲得で他よりも頭ひとつ抜きん出ていましたので、意図的なものではなく偶然です。
まあ、これで坂東をゴールするついでに仁王霊場も一緒にゴールできてしまうのですから贅沢ってもんです。


千葉のMAPです。
画像



というわけで5回に分けて仁王霊場を発表してきましたが、いかがでしたでしょうか?
選んだ仁王さんは入ってましたか?

ボク自身の感想は正統派な仁王さんも、ファニーな仁王さんも、石造りの素朴な仁王さんもまんべんなく選ばれて実にバランスの良い霊場になったのではないかなあと思うと同時に、自分一人で選ぶとこうはならなかっただろうなあと、改めて皆さんに選んで頂いて本当に良かったと思っています。

今後時間をかけて改めて「仁王霊場として」訪れてみようと思います。

またこれを見て県外の方や今まで仁王像に興味がなかった人が「ちょっと寄ってみようかな」と思って下さったら、それが何よりのご褒美です。

長らくのお付き合いありがとうごがいました。
仁王行脚は続きます!

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック