福島県相馬市・南相馬市の仁王

相馬市で一仕事終え、翌22日は周辺の寺院を巡ります。
調べたところ相馬市には仁王ブームが全然来なかったようなので、先に二組程ヒットした南相馬市から行脚していくことにしました。

南相馬市新田観音堂泉龍寺の仁王さん。
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インターネットで仁王画像を確認することなくやって来た泉龍寺。
そこにはスキンヘッドにベンガラ色のシンプルな仁王さんがいらっしゃいました。
江戸~明治辺りの像でしょうか。
山門は震災の前年2010年に新築したばかりです。

阿形さん。父方の祖父にとてもよく似ています。怒ったことがない祖父でしたが。
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吽形さんが金剛杵を担当。柵の隙間から実相寺(昭雄)撮りです。
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阿形さんは右手に金剛杵を握る珍しいタイプ。
しかもこの金剛杵、よく見ると後半部分は宝棒になっています。
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アップで顔をよく見ると、なんだか涙を浮かべているようにも見えます。
涙と怒りの表情がこの地域に住む方々の心を代弁しているように感じました。
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境内にはカラフルな子育て地蔵さまが。
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南相馬市小高区にも仁王さんがいるらしいのですが、まだこの地域は4月16日に警戒区域が解除されたばかりで他県の人間が物見遊山できるところではないと判断し今回は見送ることにしました。


道の駅南相馬でもう少し地域の情報を得ようと物色していると『考証相双の歴史探訪』なる素晴らしい本を発見しました。
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相馬から双葉町にかけての「相双」の寺社・史跡を網羅した本です。
早速購入して隈なくページをめくっていると、宝蔵寺というお寺に仁王門があるとのことでこれまた確認することなく向かいます。

宝蔵寺。前々日の台風の影響で門前は木々の枝や葉っぱが散乱していましたが仁王門の中には確かに仁王さんがいらっしゃいました。本代の元はとった気がします。
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至ってノーマルな仁王さんです。
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吽形さん。
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阿形さん袴・天衣の衣紋。
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福島以北はまだつつじが見頃でした。
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さて、ネットの検索では「相馬市に仁王さんはいない」と思っていたのですが、先の書籍の山門の写真を見て「もしかしたらこの中にいるかもしれない」と気になったお寺があったので、相馬市に戻り、念の為に確認にいきました。
仏立寺の竜宮門。足の部分の小窓が気になります。「何かいるんじゃないか・・・・?」
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で、覗いてみたら、ビンゴ!いました仁王さん!
我ながら大した嗅覚です。
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しかし、阿形さんは「あの時」のまま傾いており、吽形さんには天井のベニヤがかかっているという姿…。
味のある仁王さんなだけに残念です。
いつかまたすくっと仁王立ちしているところを見に訪れたいと思います。


相馬市・南相馬市はまだまだ震災の真っ只中でした。
幹線道路は今復旧工事をしている最中ですし、少し横道に入ると、ボコボコの穴だらけの道、ガードレールは無残にもグニャグニャに曲がり破壊されていました。
そしてその脇には農家の方々が手を付けられずに雑草が茂ってしまった、元は田園であったろう土地が果てしなく続いているのでした。

仁王行脚をさせていただきました。お邪魔しました。

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